“やりっぱなしの乳がん検診”に注意して下さい

静岡県立静岡がんセンター乳腺画像診断科兼生理検査科部長・植松孝悦先生の報告です。
乳がん検診で疑わしい所見が出て追加画像検査による精査が必要な場合、侵襲的検査を行う医師が8割前後いますが、悪性の疑いがあるにもかかわらず2割近くの医師が経過観察を選択しているとのことでした。
悪性の疑いがあるのに経過観察するのであれば、何のための検査か分かりません。

日本乳癌学会評議員402人を対象にした2015年4月25日~5月25日に行われたインターネットによるアンケートの回答による結果ですが(回答率72%(291人)、乳腺専門医が91%)、カテゴリー4(悪性の疑い)でも組織生検を施行しないで経過観察することがある医師が18%に上ったとのことでした。

カテゴリー4であるにもかかわらず、2割近くの医師が経過観察としていますが、乳がん診断の遅れによる患者の不利益が生じる可能性があります。
今回の調査で、マンモグラフィカテゴリーとその後のマネジメントが一致していないことが分かりました。