癌治療と経済(お金)の関係

命は地球より重いと言われることがありますが、本当にそうでしょうか?
癌になり、いわゆる標準治療に満足できないで保険の効かない別の方法を試そうとすると、費用がかかります。
その時に考えなければいけないのは、いくらまでなら自分の命のために出費できるのかということです。

驚くのは、多くの方はその額が少ないことです。
車を買うためなら何百万出す、家を買うためなら何千万円出そうとする人が、自分の命を生き延びさせるために数十万円の出費でさえ、惜しんでためらうことです。

女性であれば、数十万、数百万円を美容や貴金属、ブランド品のためになら出します。
しかし、やはり自分の命に対しては支払うことをためらう方をお見受けいたします。
私はその現象をいつも不思議に思いながら見ています。
自分の命はいくらの価値があるとお思いなのでしょうか?

最新の検査法のひとつにPET検査という癌の転移の早期発見のために良い検査法があります。
放射線を使った最先端の検査で、ヨーロッパではかなりよく使われている検査です。

その設備を造設するために15億円から20億円かかり、年間の維持費がまた数億円かかるそうです。
健康診断的に癌の早期発見として使われることがあり、この場合は保険非適用になるので検査費用として10万円くらいで、癌の転移の検査として保険適用があった場合で3万円くらいの費用で検査を受けることができます。

私が読んでいて驚いた調査があります。
東京大学医学部検診情報学講座のグループによる「支払い意思額(Willing to pay=WTP)調査では、このPET検査に40~59歳の男女740人がPET癌検診の意義を正確に伝えられた時に支払って良いとした金額の平均はわずか1万2千円だったのです。

私は、これを読んでガックリときました。
そんなに自分の命のための値段って安いものなのでしょうか?
あまりにも自己評価が低すぎませんか?
自分が着るちょっとした外出着より命のための値段って安いものなのでしょうか?

私は命に関わる病気である癌の早期発見が出来るPET検査を、10万円で受けられることは安いと考えましたが、数十億円の設備投資費をかけて造られた最先端の科学の結集である検査法をわずか数万~10万円の出費で受けられることに対する有り難みの欠如、自分の命に対する敬意の低さを感じました。

はたして、ご自身の命の値段とは実際にいくらなのでしょうか?
自分の命の価値は、現実的にいくらなのかということに向き合うことを余儀なくされ、最終的にそれについて真剣に考えさせられるのが、癌という病気です。

しかし、これは、いくら出せるから偉いとか、出せないのが悪いという話ではありません。
現実的になっていただきたいということなのです。

難病である癌を簡単に治せると思っていらっしゃいませんか?
自分の命がかかっているのに、出し惜しみされていませんか?
そしてそれによって後から後悔したりしないか、十分吟味されていらっしゃいますか?

ということをお聞きしたいのです。
そして、悔いを残さないようにするためには、経済的なことも含めてしっかりと前もって考えて下さいということを申し上げたいのです。

私のところには、高濃度ビタミンC点滴療法の治療をご希望されて来られる方がいらっしゃいます。
高濃度ビタミンC点滴療法は、ほとんどの人に効果が出る身体にやさしい優れた癌治療法なので、やらないよりはやった方が絶対良いのです。

少しずつでも自分の財布と相談しながら続ければ良いのに、すぐにオール・オワ・ナッシング(やるかやらないか)の極論しか考えなくて、せっかくのチャンスを逃してしまわれる方が少なくありません。

癌の治療を行なっていく時は、治療をお受けになられる方も治療者も正直になっていかなくてはいけません。
お互いに本音で話し合うからこそ、良い結果が出やすくなるのです。
見栄を張ってせっかくのチャンスを逃してしまわれる方を見ると残念でなりません。
「自分はこれだけしか出せません(出しません)が、その範囲でできることを教えて下さい」と素直におっしゃっていただければ良いだけのことなのです。

おっしゃられた内容がどんなものであってもそれを否定したり、卑下したりするつもりは毛頭ございません。
人にはそれぞれの生き方があるからです。
その範囲でできる限りのことをやらせていただきたい、もしくはもう一度よく考え直すための情報をお伝えしたいと思うだけです。

世の中には、数万円の出費でさえも大変な方もいらっしゃいますし、会社の社長など数千万出しても良い、何とか良くなりたい、ここで倒れるわけにはいかないんだという方もいらっしゃいます。
それぞれの方の生き方が違う、人生観が違う、価値観も違うから、治療方針もたくさんあって良いのです。どれが正しいということではありません。

お金はあまり出せないけど、時間はある。それなら無料でできる方法をたくさんお教えするのでそれらをしっかりと行なって下さい。

タクシーの運転手で膵臓癌になられた方がいらっしゃいました。
お金はあまり出せないということで、週1回50g程度の高濃度ビタミンC点滴療法しかやれないということでした。
この方は、糖質を断つ「断糖」という食事療法と週1回の50gの高濃度ビタミンC点滴療法だけでほとんど治癒されてしまいました。

瞑想や催眠療法だけで癌を治された患者様もいらっしゃいます。
野菜を中心としたゲルソン療法だけで乳癌を小さくしたという方もいらっしゃいます。
生活習慣を改めただけでゴルフボール大の癌のしこりが消えた乳癌患者様もいらっしゃいます。

どの方法が正しいということではないのです。

また、会社社長のように、お金は出せるけど治療に時間を割くことはあまりできないという方もいらっしゃいます。
これはこれで、治療する側にとっては難しい問題があります。
何とか治療のための時間をひねり出していただかなくてはなりません。
また、日常のストレスだらけの業務をいかにストレスを少なく過ごすかということを考えていただかなくてはなりません。

このように、癌治療のために使える費用によって治療方針は変わってきます。
大切なのは癌治療に対して、現実的になることです。

いくらまでなら自分のために出費できるのか、その範囲で出来る限りのことをやってみることです。
無料で、また低料金でやれることは、やる気さえあればいくらでもあります。

決してあきらめないで下さい。投げやりにならないで下さい。
難病である癌にうち勝てるのは、粘りと治癒への強い信念、自分の命にとって後悔の無い選択しかないのです。