抗癌剤と高濃度ビタミンC点滴療法の併用療法

抗癌剤と高濃度ビタミンC点滴の併用療法

抗癌剤の一番の問題は、副作用(毒性)です。
抗癌剤は、もともと毒(マスタード)が、腫瘍縮小に効果があったことから始まった療法です。
したがって抗癌剤には、癌を殺す働きもありますが、正常な細胞をダメにする働きも強いのです。
実際、旧来の抗癌剤の治療を受ける患者様は死ぬような苦しみを味わいます。
そして、QOLも悪くなることが多いのです。
延命はできても、苦しい人生を送らなければいけないこともあるのです。


そんな方にお勧めできるのが、高濃度ビタミンC点滴療法と抗癌剤の併用治療です。
高濃度ビタミンC点滴療法は、抗癌剤の副作用を弱め、抗癌剤の効きが良くなり急速な腫瘍の退縮が起こりやすくなるのです。
抗癌剤の毒性が軽減されるばかりでなく、ビタミンCの効果により、
抗癌剤による免疫抑制が起こりにくくなり、身体が丈夫になります。


これは大切なことです。
なぜならば、癌患者の方の場合、癌自体よりも肺炎を併発するなど、癌以外が直接の原因となって病死される方が多いからです。


高濃度ビタミンC点滴療法をお受けいただくことにより、このような隠されてはいるが頻発する死因を未然に防ぐことができるようになるのです。


抗癌剤治療をお受けになれる患者様には、ぜひ、高濃度ビタミンC点滴慮法を併用されることをお勧めいたします。


さらにビタミンCの内服だけでも、抗癌剤の効きを良くするという発表がございます。


進行乳がん患者30名中で化学療法中にビタミンCを内服させたグループはより腫瘍が縮小した。

(Goel S et al. Asian J Surg.22:333-6,1999)


抗癌剤の限界

抗癌剤は延命効果があるという場合も、抗癌剤を使用した場合と抗癌剤を使用しない場合で、わずか数ヶ月の違いであることもあります。
このあたりもあまり一般には知られていないことのようです。そして、抗癌剤を使うと確実に身体は弱り、QOLは悪くなります。また、抗癌剤には、薬剤耐性が起こり、いつか効かなくなります。これも一般にはあまり知られていない事実のようです。
再発や転移抑制効果はあまりないとおっしゃっている先生もいらっしゃいます。高濃度ビタミンC点滴療法の場合、癌が再発しにくくなる印象があります。
また、高齢者(80歳以上)の方にも、抗癌剤は体力的にきついと思われます。こんな方も、高濃度ビタミンC点滴療法の良い適応だと思われます。


化学療法を急にやめるべきか?

高濃度ビタミンC点滴療法は、単独でも癌を縮小させたり、消滅させたりできることがあります。


その他、いろんな代替療法を行っている医師の中には、
抗癌剤は毒だから止めなさい、とおっしゃる先生がいらっしゃいます。


これまでの抗癌剤を使用しておらず、どうしても抗癌剤を使うのを拒否される場合には、
高濃度ビタミンC点滴療法をはじめ、さまざまな療法を試されるのも良いことかもしれません。
しかし、これまで抗癌剤を使っている方であれば、急に抗癌剤を止めることは危険ですので、お勧めはできません。
抗癌剤を急にやめることにより、これまで抑制されていた癌が急激に進行することがあるのです。


これまで抗癌剤を使ってこられた方であれば、抗癌剤をやめるにしても、徐々に減らしていくべきです。
(これは抗癌剤をやめたい患者様に向けて書いていることで、抗癌剤をやめることを示唆しているわけではありません)

抗癌剤治療を受ける前に

抗癌剤治療を受ける前に知っていただきたいことがあります。


抗癌剤を使うよう医師から勧められたが、どうしようか悩んでいると私のクリニックにご相談に見える方がいらっしゃいます。
どのように病院から説明を受けているのかは分かりませんが、これから抗癌剤治療を受けようとされている癌患者様の多くが、抗癌剤を使えば100%癌が治ると誤解されていらっしゃいます。


化学療法(抗癌剤)の完全寛解率は5%、部分寛解率は30%という説明を受けたことがあります。
日本に高濃度ビタミンC点滴療法を広めた第一人者である点滴療法研究会会長の柳澤厚生先生によれば、抗癌剤のこの統計の数字は少し良すぎるのではないかと講義でおっしゃっておられた記憶があります。
現実には、もっと低い数字かもしれないということです。
サンプルのとり方で実際よりも数値を良く見せることは可能ですが、その判断は読者の皆様にお任せします。


統計の数字を信じたにしても、抗癌剤を使って20人にひとりしか、癌が完全に消えることはありません。


臨床的にもっと大切なことは、抗癌剤を使うとQOLが悪くなりやすいが、高濃度ビタミンC点滴療法ではQOLを高めることができるということです。


私自身は、QOLを低くしながら生きることに魅力を感じません。
生きるとは自分のやりたいことができて生きるから意味があるのであって、単に活動できない状態にして命をわずかの期間長らえさせるだけよりも、せっかく命があるのだから好きなことをして下さいという状態になっていただく方が有意義な人生を送ることができて良いと思っています。
そのため、高濃度ビタミンC点滴療法を中心とした癌治療を患者様に提供しています。


私なら抗癌剤だけに賭けるのではなく、補完的に他の治療法を併用して、癌が完治するのを目指すことよりもまず生き延びることを第一優先にすることを考えたいです。


つまり考え方として、身体全体のQOLを良くしながら最低でも癌の状態を維持し、悪化させない。
少しずつでも小さくしていく。
できたら完治まで持っていきたいとする考え方が現実的で、うまくいく確率が高い方法ではないでしょうか。


ちなみに高濃度ビタミンC点滴療法では、80%の患者様に生存期間の延長が認められています。


ここまでは全体的なお話で、次に疾患別の抗癌剤の効きを見て行きましょう。


抗癌剤を使った方が良いとされる疾患群があります。
進行していても抗癌剤だけで完治が期待できる疾患群です。


急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、
悪性リンパ腫(Hodgkinリンパ腫、非Hodgkinリンパ腫(中・高度悪性度)、胚細胞腫瘍、絨毛癌


これらの癌は完治が期待できるので、積極的に抗癌剤の使用を考えて良いと思われます。
もちろん、高濃度ビタミンC点滴療法を補完的に使用すれば、抗癌剤の効果が高まり、副作用を少なくすることができます。


延命が見込める疾患群として


慢性骨髄性白血病、小細胞肺癌、乳癌、
卵巣癌、大腸癌、多発性骨髄腫、骨肉腫、膀胱癌、非Hodgkinリンパ腫(低悪性度)


があります。


多くの方は抗癌剤を投与すれば癌は完治すると誤解されていますが、実はそうではないのです。
上記の疾患では、完治はあまり期待できないが、延命は期待できるという疾患です。
これらの疾患も、延命するという観点からは、抗癌剤を投与する価値はありそうです。


延命の効果があまり見込めないもの:
軟部組織腫瘍、頭頚部癌、食道癌、胃癌、膵癌、腎癌、非小細胞肺癌、脳腫瘍、肝臓癌


これらの疾患は、本来、抗癌剤を投与するかどうかはよく考えてから行われるべきです。
完治する効果も、延命する効果もあまり認められないようであれば、抗癌剤を使う価値は低くなるからです。


抗癌剤だけでなく、高濃度ビタミンC点滴療法をはじめとして、他の治療法を考えてみる価値は十分にあると考えられます。
実際の保険診療の臨床の場では、他に手立てがないからと、抗癌剤の治療が行われていることがよくあるようですが、自由診療を受けてでも何とか自分の病気と向き合いたい患者様には一考の価値があると思われます。